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執筆者の写真うえだガーデンRose+

ペチュニア 栄養系 実生系

寒い冬ももうすぐ終了で、店頭にはたくさんの花が並ぶ季節となってきました。

私の生産している兵庫県南部では最低気温が5℃を下回ることもまだ続きます。

当農園では、

・加温ハウス

・無加温(暖房施設のない)ハウス、

・露地ミニハウス(雨避け機能のみ)、

・露地(雨、風当たる場所)

の4つの場所、設備で生産をしています。


現在3月末現在で加温ハウスには、

カーネーション、フクシア、デルフィニウム、ダリア、ヘリオトロープ、バーベナ

フェリシアなどが入っています。5月ごろの出荷のものが多いですね。


春といえば「ペチュニア」というほど、どのお店に行っても品ぞろえは一番多いのがペチュニアだと思います。

当農園では、クレイジーチュニアという品種のペチュニアを5品種ほど、

M&BフローラさんのYes!イエロー、Yes!ピンクスマイル、藤色ロマン、花衣3品種

を生産しています。

上記は、栄養系ペチュニアといって挿し木という方法で生産された苗になり、

販売価格は400円以上するものがほとんどです。


栄養系ペチュニア以外では、種から育てる実生苗ペチュニアというものもあります。

当農園では、サカタのタネさんのエコチュニアを採用しています。

種で育てるメリット、栄養系で育てるメリット、

いろいろありますので、当農園のスタイルのあったやり方で生産計画をたてています。


店頭に並ぶときのカラーバリエーションや価格帯を考えます。

選択肢が多いことに越したことはないのですが、

いつぞやに選択肢が多いことによって購買時の満足度が下がったりすることがある、いうのを聞いたことがあるので、そこまで色幅を増やそうとは思ってはいません。


売れ筋色があり、補完する色が2,3色あれば十分と考えてます(ペチュニア実生に関して)。中には変わり花を好きとする人がいますので、そういう方向けにいくつか品種を用意します。

ですが、これも難しいところで

緑色のペチュニア と 濃いピンク色のペチュニア

を同数用意すると緑色が余るのは明らかなのです。

セレクトショップで店主の好みに似たお客様が集まる店なら、それも良しなのですが、

直売所、幅広い層のお客様にお越しいただくお店では戦略を変えていかないといけません。


7年前から直売所出荷を始めて、売り上げデータを蓄積し、どの店でどのくらいの量販売できるかは予想ができます。ここが当農園の強みです。

売れる!とわかっていれば生産計画たてるのも楽なのですが、

8割はいままで通りで、2割は新しい挑戦をするよう心がけています。

思っているように売れないこともしばしばですが、新しいものを取り入れることで

売り場に新しい風を入れないといけないと思っています。

ですがペチュニアに関しては昨年冒険をしすぎたので、自重する年になっています(笑)


生産方法に関しては、露地ミニハウスに移動させ、雨避けのみし、

3月下旬から寒い風を当てながら、どの程度締りの良い株になるか試作中です。

暖地だからこそできる方法であると思うので、

この時期から量販店に並ぶ加温施設で作られた苗に負けない、しっかりとしたものをお客様に提供できます。


写真はクレイジーチュニアのブラックアンドホワイト

まだ店頭には並べていません。

もう少し花が咲いてくるのを待ちます。まだ朝寒いですのでね~






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